ハワイ語辞書"

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Hula(フラ)とは…。

フラ hula フラダンス

ハワイには普段使われる英語と宣教師が来るまで使用されていたハワイ語の二種類の言語があります。

フラとはハワイ語で直訳すると「踊り」という意味を表します。日本では「フラダンス」として馴染みがある言葉ですが、これだと「踊り・踊り」になっちゃいますね。

和製英語ならぬ、和製ハワイ語…と、いうべきでしょうか。

 

以前、ハワイでロミロミを受けに行った時。ワタシの髪を見た、少し日本語を話せるロコのセラピストから「アナタ、フラジン(人)デスネ?」と言われた事があります。

フラが「踊り」なら、フラダンサーは???

                                                          なーんて考えだすとキリがないですね。

Hula(フラ)のはじまり…。

フラ カフラピコ フラダンス moloka`i ka hula piko

フラのはじまりに関しては様々な説があります。

無人島だったハワイにマルケサスやタヒチから人が移住して、フラの原点となる踊りがもたらされたという説、フラの守護神とされている女神ラカがモロカイ島の聖地カアナにフラを生んだという説…。

 

発祥の地としては、女神ラカを祀るカウアイ島のカウル・オ・ラカ・ヘイアウ(ラカのインスピレーションの神殿)も挙げられています。ここはラカのために捧げられた古代のヘイアウ(神殿)であり、フラの修行の場所でもあったそうです。現在でも、フラの聖地としてフラを学ぶ人々が足を運び、レイを奉納しています。

 

フラの聖地といえば、前述のモロカイ島。モロカイ島では毎年5月にフラの誕生を祝い「カ フラ ピコ」というお祭りが行われています。ピコとは直訳すると、「おへそ」なんです。おへそというば体の中心。つまり「カ フラ ピコ」とはフラの中心という意味に取れます。

Hula(フラ)への心構え…。

ラカ ラウアエ フラ フラダンス

日本にも古くから「八百万の神様」という言葉があります。森羅万象に神が宿るという考えはハワイアンとの考え方に非常に良く似ています。

 

古来ハワイの地にも多くの神々の物語がありました。元来フラは、神々の踊りであり、人々は火の女神ペレやその妹、緑の女神ヒイアカの舞う姿を見て、それを真似るようになったと言われています。

 

海・山・太陽などの自然のものから、人々の生活、そして踊りにいたるまですべての物事に神が存在とするとされていました。それらの神々を崇め讃え、儀式を行い、祈りの際に踊りが捧げられたのだそうです。

 

フラの儀式は祭壇を祀ることからはじまります。ですから、祭壇への捧げものは神聖なもの。
神さまの分身である草花を摘むときは森に許可をもらい、感謝の祈りとともに、捧げものを祭壇の正しい場所に置きます。そうすると、フラの女神ラカがその場所に降りてきて、フラと踊る人にラカの神聖さが宿ると言われています。

 

遠く離れた日本では、実際に祭壇を祀ることはなかなか出来ません。けれども、魂を届けることはいつでも可能です。

私達はレッスンの前と後に必ず女神ラカへ、プレ(お祈り)をします。そして、心の中で女神ラカへ、レイを奉納します。

 

常にハワイの大切な文化であるフラに対して謙虚に敬畏の念を持って学び続けたいと考えています。

 

競わず、驕らず、迎合せず、フラへ真摯な気持ちで臨むことを大切にしています。